若い頃は手近な道具だけを使い大きなものを作ろうとしてきた。成功はしなかったがその心意気は懐かしい。
次第に世の中を知るにつれ「思考の道具箱」集めに夢中になっていく。時に仕事より道具集め自体が目的化し、それは今でも続いている。
たしかに節目節目には小さなものを作ってきたが、道具の使い心地に満足し、作ったもの自体を大きくすることが出来なかった。それは関心の問題も能力の問題もあるが一番は機会の問題、要はタイミングだったと今なら分かる。
人生、残り僅かだが、道具集めは程々にして、この世に残せる大きなもの作りに再チャレンジしていきたい。
付記。集めた道具の使い道に関するバリバリ主観的な啓蒙・普及活動が自分にとっての教育活動だったのかもしれない。