AI 雑感

いま、こんな話、データ中心主義に懸念? 米国で提唱された「AIの基盤」が波紋を呼んでいるが話題になっているようです。

昔のAI は垂直方向に浅いまま、水平方向に展開しようして失敗しました。今のAI は垂直方向を深めることで、多くの研究者やエンジニアがある意味、勝手に水平方向を広げています。

問題はこの水平方向への展開が「点」でしかなされないことにあります。科学や社会が解決しなければならない課題は山ほどあり、現状のAI はそのほんの一部(まさに「点」)を解決しているに過ぎません。仮にAI が解決できるとして開拓すべき荒野ははるかに広大です。

ただし昔のAI とは違い、今のAI は応用先の選択が上手です。かつてのAI が、できるかどうかは別にして希望的観点(wishful view) で応用先を決定していたのに対し、今のAI は結果が効果的に見えるよう、応用先を選んでいます。そのアプローチが本質(「基盤」作り)に貢献するかどうかは別として、研究予算を確保するという意味では成功しているようです。

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