曖昧さの科学

「曖昧」という言葉ほど曖昧なものはありません。ここでは主として自然言語処理を念頭に「曖昧さ」について考えてみます。その場合、「曖昧」はuncertainでもvagueでもなく、未定義あるいは複数定義を指し、外部から何らかの情報が与えられば、意味が確定するという意味で、「曖昧」を定義します。なお、意味が確定する状況は、外部環境によって一意に決まる場合もあれば、何らかの推論を行い確率的に確定する場合も含みます。

課題は確定されるべき意味を「どう定義する」かです。予め用意するというのが一番安易なアプローチですが、できうれば言葉の使用環境を通じ、インクリメンタルに意味空間を拡大する方向を模索しています。

なお、当研究において、「曖昧さ」という概念はネガティブなものでなく、むしろ自然言語処理システムを含む多くのシステムを「多様化」させるための重要なヒントとなるものと考えています。

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